東急目黒線は東京メトロ南北線・都営三田線と相互直通運転を実施しており、日中は30分サイクルに急行2本(南北線直通1本、三田線直通1本)と各駅停車4本(南北線直通2本、三田線直通2本)が運転されています。なお、目黒線(目黒駅~日吉駅間)においては15分サイクルで急行1本と各駅停車2本とみなすことができます。ちなみに、田園調布駅~日吉駅間は東急東横線と並走する複々線区間となっており、各駅で乗り換えることが可能です。
目黒線は2022年1月現在武蔵小山駅でしか緩急接続ができる駅がなく、日中は上下線ともにすべての急行が各駅停車と接続しています。ただし、急行は目黒~武蔵小山間の通過駅は僅か1駅のみであることと、南北線直通の急行は三田線直通の各駅停車と、三田線直通の急行は南北線直通の各駅停車とそれぞれ接続していることを考えると、優等列車と各駅停車の緩急接続というよりもむしろ南北線と三田線の接続という意味合いが強いかと思います。個人的にはこの緩急接続によって、武蔵小杉駅等の郊外の急行停車駅と都心間を利用する場合の有効本数が減ってしまっているので、急行のスジは多少寝てしまいますが、各駅停車を追い抜かなくてもいいのではないかと考えております。
目黒線ではありませんが、南北線・三田線は目黒駅~白金高輪駅を共用しており、白金高輪駅で合流・分岐をしています。そのため、南北線・三田線ともに白金高輪駅を起終点とする列車が多数存在していますが、白金高輪駅では東急目黒線に直通する各駅停車と必ず接続がとられており、非常に便利なダイヤとなっているのも特徴です。
■まとめ
東急目黒線は緩急接続可能駅が武蔵小山駅しかなく、日中はすべての急行が各駅停車と接続しています。ただし、急行は目黒~武蔵小山間の通過駅は僅か1駅のみであるとともに緩急接続をなくすことで一部の駅での有効本数が増加することを考えると、あまり得策ではないのかなと個人的には考えています。
また、東京メトロ南北線・都営三田線と相互直通運転を実施しており、白金高輪駅にてそれぞれの列車が必ず接続するというよく考えられたダイヤになっております。