2022年1月30日日曜日

西武池袋線 データイムダイヤ(2021年3月13日改正)  ※ 過去のダイヤ

2022年1月30日 公  開
2022年3月12日 最終更新

▲下りダイヤ

▲上りダイヤ

■ダイヤ概要
 西武池袋線は厳密には池袋駅~吾野駅ですが、特急以外の大多数の列車は飯能駅で運転系統が切れているので、池袋駅~飯能駅のみ記載しています。
 日中は60分サイクルで運転しており、西武池袋駅を発着する列車は1時間あたり特急が1本、急行が3本、準急が3本、各駅停車が8本で、西武有楽町線に直通する列車は快速急行が2本、準急が2本、各駅停車が6本となっております。
 ダイヤサイクルは60分ですが、西武有楽町線直通の列車は30分サイクルとなっており、池袋駅を発車する列車についても急行2本、準急2本、すべての各駅停車が30分サイクルで組まれているのに加えて、特急急行準急が各1本60分毎に追加されるダイヤとなっています。(具体的には、池袋駅の発車時刻が急行は毎時20,50分、準急は10,40分、各駅停車は3,12,17,25,33,42,47,55分という30分サイクルのダイヤパターンに加えて、特急が毎時30分、急行が毎時0分、準急が毎時32分に発車する列車が挿入されているパターンとなっています。)
 上下線ともに練馬駅では池袋線・有楽町線・豊島線それぞれの列車の接続が図られており、石神井公園・ひばりヶ丘・小手指の各駅では緩急接続がとられたダイヤが組まれています。

■下りダイヤ
(池袋駅発の列車)
 特急は1時間に1本の運転で、所沢駅では準急飯能行きと接続します。また、飯能駅から先の西武秩父駅まで運転しています。
 急行は30分毎に運転される池袋駅毎時20,50分発のものと60分毎に運転される毎時0分発のものがあり、前者は東長崎駅で各駅停車を追い抜くという違いはありますが、緩急接続についてはいずれも石神井公園駅とひばりヶ丘駅で準急または各駅停車と接続をしています。また、所沢駅から先は各駅に停車しますが、所沢駅では所沢止まりまたは小手指止まりの列車の接続を受けています。
 池袋駅発の準急は30分毎に運転される池袋駅毎時10,40分発のものと60分毎に運転される32分発のものがあり、前者は練馬駅で西武有楽町線直通の快速急行(Fライナー)と接続し、ひばりヶ丘駅で急行の待ち合わせをしています。毎時40分発の列車は所沢止まりとなり、終点の所沢駅で後続の急行に乗り換えることができ、毎時10分発の列車は所沢駅で特急の待ち合わせをした後、飯能駅まで運転されています。後者(毎時32分発)は練馬駅で有楽町線直通の各駅停車と接続し、石神井公園駅からは各駅に停車するものの、石神井公園駅では保谷止まりの各駅停車を追い抜きます。そして、小手指駅まで先着し、小手指駅では快速急行飯能行きの待ち合わせをします。このように30分毎に運転される池袋駅毎時10,40分発の準急は練馬駅で快速急行に乗り換えることで池袋から石神井公園以遠へ向かう速達列車の代替として機能しつつ、石神井公園駅からは各駅停車としての役割を担っているいるのに対し、60分毎に運転される池袋駅毎時32分発の準急は石神井公園駅以遠の各駅停車の補完としてだけではなく、小手指駅まで先着する優等列車としても機能しています。個人的には32分発の対となる形で毎時2分発にも準急を設定(その代わり池袋駅毎時55分発の各停は保谷行き、練馬駅毎時0分発の有楽町線直通の各停は石神井公園行き)してもらえれば、池袋~小手指まで先着する列車が増えることで、池袋から練馬~小手指間の各駅を利用する場合の有効本数が増加するため、利便性が向上する駅が多いのにと考えています。
 池袋駅発の各駅停車は毎時8本運転されており、その内4本が豊島線に直通する豊島園行きとなっています。また、豊島園行きの各駅停車は半数が東長崎駅で急行の待避を行い、練馬駅では全列車が有楽町線直通の各駅停車と接続します。なお、池袋駅毎時55分発の各駅停車は小手指駅で当駅止まりの快速急行の接続待ちをするものの石神井公園~飯能駅間で途中の待避はありません。

(有楽町線直通の列車)
 快速急行は30分毎の運転で、練馬駅では西武池袋駅発の準急と、ひばりヶ丘駅で各駅停車と、小手指駅では準急または各駅停車と接続します。なお、半数は小手指止まりで、飯能駅まで乗り入れる列車は60分毎となっていますが、2022年3月のダイヤ改正で日中はすべて小手指止まりとなる予定です。
 有楽町線直通の準急は30分毎の運転ですべて保谷駅止まりです。練馬駅で西武池袋駅発の各駅停車と接続し、石神井公園駅では急行の待ち合わせをしています。
 有楽町線直通の各駅停車は毎時6本運転されており、その内4本は保谷行きまたは石神井公園行きで、練馬駅で西武池袋発の各駅停車豊島園行きと接続します。残り2本は小手指行きで、半数は練馬駅で池袋駅から小手指駅まで先着する準急と接続し、2本ともひばりヶ丘で快速急行の待ち合わせをした後、終着の小手指駅では後続の急行飯能行きに乗り換えることができます。

■下りダイヤ
(西武池袋行きの列車)
 特急は1時間に1本の運転で、飯能駅で当駅始発の各駅停車と接続していますが、下りと違い所沢駅での接続はありません。
 急行は毎時3本の運転で、飯能駅を出発した後は所沢駅まで各駅に停車し、いずれも所沢駅で後続の準急または各駅停車に乗り換えることができます。そして、ひばりヶ丘駅と石神井公園駅でも準急または各駅停車と接続しています。
 準急は毎時3本の運転で、2本が飯能駅発、1本が所沢駅発となっています。飯能駅発の内1本は小手指駅で快速急行の、ひばりヶ丘駅で急行の待ち合わせを行っており、他方はひばりヶ丘駅で特急の待避をしています。3本の準急の内、2本は石神井公園駅で各駅停車を追い抜いた後、練馬駅では快速急行の接続待ちを行っており、残り1本は練馬駅で有楽町線直通の各駅停車の接続待ちを行っています。飯能発の半数と所沢発の列車はひばりヶ丘駅で特急の待避があることを除けば、練馬駅で快速急行の接続待ちがあるのみで、待避の少ない列車になっています。
 西武池袋行きの各駅停車は毎時8本運転されていますが、4本が豊島園発の列車で、いずれも練馬駅で有楽町線直通の列車と接続しています。

(有楽町線直通の列車)
 快速急行は飯能発と小手指発がそれぞれ60分毎に運転されています。飯能発は小手指駅で準急と接続し、小手指発は小手指駅で飯能発の各駅停車の接続を受けています。いずれもひばりヶ丘駅で有楽町線直通の準急と、練馬駅で西武池袋行きの準急とそれぞれ接続しています。
 有楽町線直通の準急は60分に2本運転されており、下りはすべて保谷行きでしたが、上りはすべて小手指駅始発となっています。いずれもひばりヶ丘駅で快速急行の待ち合わせをして、石神井公園駅では当駅始発の有楽町線直通の各駅停車と、練馬駅で西武池袋行きの各駅停車とそれぞれ接続しています。

■まとめ
 西武池袋線は60分間隔のパターンダイヤですが、都心側では30分サイクルを軸としたダイヤとなっています。上下線ともに練馬駅では池袋線・有楽町線・豊島線の列車の乗り換えを意識した接続となっており、石神井公園駅・ひばりヶ丘駅・所沢駅ではしっかりと緩急接続がとられた利便性が高いダイヤになっています。
 1点だけ個人的な希望を申し上げると、準急が30分毎に運転されるスジと60分毎に運転されるスジの1時間あたり計3本運転されていますが、60分毎に運転されているスジを30分間隔とできればダイヤとしてはより分かりやすく、しかも特に下りでは多くの駅で有効列車が増えるというメリットもありますので、ぜひともと思っております。(単純に増発となるので難しいとは思いますが・・・)